『秋の寒暖差と自律神経の乱れ(秋バテ)対策』パート1|名古屋市緑区のサービス付き高齢者住宅|M&S大高亀原

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『秋の寒暖差と自律神経の乱れ(秋バテ)対策』パート1

訪問クリニック大高亀原の医師である青木康博先生にコラムを執筆していただきました!

今回は、10月に多い「体がだるい」「胃腸の調子が悪い」といった寒暖差疲労のメカニズムと、自律神経を整える生活習慣(入浴・睡眠・食事)についてです。


『秋の寒暖差と自律神経の乱れ(秋バテ)対策』パート1

今年の夏も暑かったですが,9月はそれに加えて雨の日が多く,10月になって晴天が続き幾分過ごしやすくなったと思ったら,下旬の21日になって名古屋市で最高気温31.4℃を記録するなど,特異な気象状況が続き,体調の維持に苦労なさったのではないかと思います。昔から季節の変わり目には体調を崩しやすいと言われていますが,その理由について医学的にはどのように説明されているのでしょうか。

 

季節の変わり目に起こることといえば,まず気温の変化が挙げられますが,これは2つの観点から見ることができます。ひとつは日々の寒暖差,つまり日毎の気温の変化で,人間には外部の環境が変化しても体温や血圧を一定に保とうとする機能(ホメオスタシス)が備わっていますが,急激に寒くなったり,暑くなったりした場合には,その対応のために自律神経が過剰に働き,エネルギーを大量に消費し,消耗してしまいます。この現象を医学的には「寒暖差疲労」と呼び,これが体調不良の原因となります。一般には前日との気温差が7℃以上になると,自律神経への負荷が過剰になると言われています。さらに自律神経の酷使は免疫系にも影響を与え,感染やアレルギー発症の誘因にもなります。

 

もうひとつの気温の変化は1日のうちに起こるもので,日較差と呼ばれます。季節の変わり目,例えば夏から秋に移り変わるときには,日中は気温が上がりますが,朝晩はぐっと冷え込みます。この場合もやはり日較差7℃ないし10℃を越えると自律神経がフル稼働するため疲労を覚えることになります。

 

気温の変化の他に体調維持を難しくする要因として忘れてはならないのは,気圧と日照時間の変化です。気圧については敏感な人がいて,低気圧が接近するたびに調子が悪くなるといいます。気圧の変化は耳の奥にある内耳で感知されますが,それに対し自律神経が過剰に反応しますと,血管の過度の収縮や拡張が起き,頭痛・めまい・倦怠感が引き起こされると説明されています。また日照時間の変化はホルモンや神経伝達物質のバランスを揺さぶり,睡眠や精神活動にも影響を与えます。

 

このように季節の変化は身体に少なくないストレスを与えますが,それにいかに対処し,体調を維持するかについて次回に述べたいと思います。